共生の定義

11日ぶりです。コロリです。
誰しも思うことかもしれませんが、
やりたいことがあってもできないのは苦痛ですねぇ。
もう秋ですが夏は腐りやすいのです。色々と。
さて、エンジンがかからない状態ですが、
今日は生き物話を書きます。
以前に人と共生する鳥を書きました(よく考えれば、
ツバメも共生する鳥ですね。タイトルに書いとけば
良かった・・・。)が、今回は

人と共生する虫の話でもしましょう。

さて、共生と書いてますが、
最近は社会でもCMとかで使われたりするように
なりましたね。エコだー環境負荷軽減だー
宇宙船地球号だーと色々自然というものに
気を使うようになった世の中。
さて、

共生とはそもそも何なんでしょう?

わかりません。

・・・
・・

いえですね、使う人、TPOによって意味が
まちまちだったりするのです。
高校で生物を習ってる人は共生という用語を
学びましたよね?互いに利益を得る相利共生、
片方にしか利益が生じない片利共生、片方が
もう一方に害を与え利を得る寄生。それらを
ひっくるめて共生という場合もあります。
一緒にいるだけでも共生、

そう、人がバリバリ木を切り倒そうが共生なのです。

・・あれ、なんかCMと違いますね?
先に記したように、
多くの言葉と同じく共生も人によって
価値観が違うように、場合によって
意味が違ってきたりします。
というわけで意味がグラグラ揺れたまま使うよりは
固めて言葉を使うほうがスッキリするので、
自分用のメモとしても活用するため、
根っこの部分から考えていきます。


まず、
共生とは

「異種の生物が一緒に生活している現象」

と、生物学辞典に書かれています。
このことから上に記した片利共生などのもの全体が
生物学用語としての共生となります。
コケやマメ科植物は菌類と共にいないと生えなかったり、
牛は胃の中に草を分解するバクテリアを飼ってるから
草食生物として生きていけたり、
(虫は草を自分で分解酵素出して
食ったりしてます)、互いが不可分離、もしくは
それに近い関係を一般に共生と言います。
生態学で使われるのもほぼこれに近いですね。
そして昨今良くアピールされている人と自然の共生。
ヒトという生き物と、生き物を含めた環境の複合体である
自然の関係は生物学の共生の概念からは外れます。
生物同士ではありませんからね。

そも人と自然を同列に扱うからややこしくなるのです。

CMなどで共生という言葉が使われるのは、
共に生きると書く共生が、共に在ると書く共存よりも
イメージが強いために使われているのです。

私にとってはコーヒーの微糖やら無糖と同じに感じます。

英語では
一緒にいるという意の共生は「symbiosis」、
互いに利となる(相利)共生は「mutualism」
と分けられているのでこちらを使うと良いかもしれません。
私が使ってる共生はmutualismよりです。
以上記した共生の定義はほぼ
多様性からみた生物学
「多様性からみた生物学」の受け売りです。
この本は高校の生物のような話、DNAから
生き物の行動まで範囲広く書かれているのでお勧めです。
印刷技術の発達以降、メディアによる人への
情報提供力は半端ないわけですが、
その情報が真実であるか、
どの程度自分が思っている通りのものなのかは
視聴者次第。
ちゃんと定義を持って情報を収集すると
色々と見えてくるのです。
さて、虫の話を書こうと思っていましたが、

長くなったのでまた今度にします。

でわ。